2019年6月号室内装飾新聞『“ヴィンテージ”の魅力とは?』

“ヴィンテージ”の魅力とは?

先月LAを旅して“ヴィンテージファッション”の楽しさを知りました。ハリウッドスターも通うと噂の古着屋から、ハイスクールの日曜蚤の市、山盛りの古着が全品1$というイベントまで、LAはまるで古着の宝箱のような場所。膨大な古着の中から自分好みの一着を探すためにはデザイン、サイズ感、価格、状態をチェックするという結構なエネルギーが必要です。まさしく脳はフル回転。全てをクリアした出会いの一着を見つけた時、多少のお直しが必要であっても、新品を買うことを思えば・・。そんな風に自分なりのアレンジも視野に入れて、一期一会の「一点もの」を手に入れる喜びこそ、ヴィンテージファッションの魅力だと感じます。

さらにLAのおしゃれ上級者は、デニムは敢えて古着から選ぶとか。新品よりずっとクール(かっこいい!)だそうで、ラフでこなれ感のあるファッションに、古さは「価値」であり「魅力」になっています。

インテリアの世界も、ヴィンテージファッションと重なります。
中古ならでは風合いは、“かっこよさ”や“味”として捉える。中古だから割安な価格で手に入れられる分、気になるところは自分らしいスタイルに“お直し(リフォーム)”する。そこで手にいれた「一点もの」の空間を楽しむ。人気のヴィンテージ家具も、空間にほどほどの古さがある方がしっくり馴染むもの。ヴィンテージ空間をつくる(中古を入手→リフォームする)には、それ相応のエネルギーも必要ですが、それに見合うだけのオリジナルな暮らし、楽しさの可能性を秘めています。
インテリアにおける“ヴィンテージ”の本当の魅力は、単にダメージ感のある素材や家具を集めるだけでなく、他人とかぶらない「一点もの」から生まれる“オリジナルの価値”ではないでしょうか。ヴィンテージデニムを着こなすように、“ヴィンテージインテリア”にも益々注目が集まりそうです。

2019年6月1日号 室内装飾新聞 インテリアトレンド情報に掲載
*尾田恵のインテリアトレンドレポート/月1回連載中

室内装飾新聞201906月号_

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