ミラノサローネ2017・レポート

  • 2017.06.10
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『ミラノサローネ2017・レポート』

2017年4月4~9日、今年もミラノサローネ(国際家具見本市)が開催されました。世界165カ国から343,602人の来場者数を記録。お天気にも恵まれ、ミラノの街が新しいデザインを求める人の活気で溢れていました。以前は体力に任せて、時間の許す限り会場から街へとカメラ片手に廻っていましたが、今は街全体から受ける刺激を大切にしながら、自分が身を置くインテリアの世界で、何が役に立ち、何が応用できるのか。自分自身が感じるままにリサーチするのが私のスタイルになっています。そんな思いでいつもチェックするのは、ミラノ発信の配色、所謂コーディネートテクニック。毎回ハッとする色使い、絶妙なコーディネートに目を奪われ、写真を撮るのに夢中になってしまいます。今年はシックなブルーやグリーン、アクセントとなるテラコッタの色使いが特に多く、渋さのあるグレー系をベースとしたコーディネートも数々の展示で出会いました。従来の色も使い方、組み合わせ次第で新鮮なスタイルに変わる・・・そんなコーディネートのお手本たちと出会うことができるサローネに惹きつけられ、私は何度通ってもまた通いたくなるのかもしれません。
今年は“ボタニカル”をアクセントとした展示も気になりました。ラグや壁紙、ソファの張地、家具の面材など、インテリアのあらゆる箇所のポイント使いに、ボタニカルパターンが新鮮でした。大胆な柄をアクセント使いに、あとはシンプルにまとめるスタイルが上質さもあり素敵でした。
またサローネは家具をメインとする展示会ですが、展示スタイリングの一つ、グリーンやフラワーアレンジメントもトレンドを象徴するものとして必ずチェックしています。グリーンは旬なインテリアを演出するために、実はとても重要なアイテム。過去にも、ミラノで撮影したアレンジ画像を日本に送り、この花材が欲しい!と帰国後のモデルハウス用に探してもらった記憶があります。今は“ヴィンテージ”がトレンドの時代。アレンジメントも野草をそのまま積んできたようなラフさが、最近のスタイルです。今年はドライな印象のサボテンも多く見られました。インテリアは単体でなく、空間全体で魅せることを考えると、トレンド発信の場でぜひチェックしたいポイントですし、活用次第でコーディネート=調整の力が、活かされると思います。
インテリアにはトレンドがありますが、今までのものにプラスアルファするだけでも随分と違って見えるものです。今年は、ベーシックなものに旬をプラスして取り入れている印象を感じました。ミラノサローネにはそれぞれの楽しみ方、リサーチの方法があると思います。私は自分目線のモノ差しで、使える?使えない?などを判断しながら、心地よく感じる世界感や空気感を見つけ、環境の違う日本でも活用できる情報との出会いを楽しんでいます。
来年のミラノサローネもどんな情報で溢れているのか、楽しみです!!

2017年6月1日号 室内装飾新聞 インテリアトレンド情報に掲載
*尾田恵のインテリアトレンドレポート/月1回連載中

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