2020年3月号室内装飾新聞「LAインテリア視察2020」その2

  • 2020.03.16
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「LAインテリア視察2020」その2

今年1月に訪問したロサンゼルス・インテリア視察の旅。今回は、注目のデザインホテルとカフェをご紹介します。

この春東京に進出予定の「キンプトン・ホテルズ&レストラン」。ロサンゼルスの「Kimpton La Peer Hotel」はアイスランド出身の建築家Gulla Jónsdóttir が手がけ、2018年ウエストハリウッドにオープンしました。コンセプトは「アートと出逢うホテル」。エントランスから廊下には現代アートが溢れ、とてもエネルギッシュで斬新な空間だ。さらに印象的だったのは、有機的なデザインモチーフでまとめられた各所のインテリア。客室廊下のカーペットと壁紙、エレベーター、フローリング、ラグマット、椅子やテーブルなど、細部に至るまで有機的なデザインで統一された徹底的なこだわり。ご案内いただいたインテリア担当の方からの「人間は真っ直ぐじゃないから」という言葉に、今のインテリアに必要とされる“自然体の優しさ”に触れたように思う。クールでスタイリッシュなカラーも有機的モチーフが重なると、一見真逆ともいえる“優しさ”が醸し出される。多様性のある色やモチーフのコーディネートには、ダイバーシティ時代に求められるインテリアのヒントがありそうだ。

LAの“カフェ”はバリエーションがあって面白い。日本と同じく、勉強や仕事などの「集中空間」として、ミーティングの場として、朝活の場として、カフェの役割が広がるとともに、多様なインテリアが存在する。言い換えると、人が「集中空間」に求めるものにもそれぞれ違いがある。LAで見たカフェは、自然光のある環境か、低照度の光環境。内装色や素材、ソファや椅子などの家具も様々だった。人が集まるカフェを通して、居心地の良い空間のための新しい発想が膨らむように感じている。

ロサンゼルスには、新しい発見と暮らしの楽しみ方、インテリアへの熱い想いと触れ合う場がある。だからこそ、何度訪れても魅了され続けるのかもしれない。

2020年3月1日号 室内装飾新聞 インテリアトレンド情報に掲載
*尾田恵のインテリアトレンドレポート/月1回連載中

室内装飾新聞202003月号

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